畜産業と環境問題

お久しぶりになってしまいました!オールビーチズ運営チームの佐藤佳奈です。

緊急事態宣言・蔓延防止措置が続く中ですが、オールビーチズは基本的に地元メンバーで結成されていることを踏まえて、二箇所に分散・検温・マスク着用などを徹底して、チームでのビーチクリーン活動を開始しました。

環境の日(日本の環境基本法)、世界環境デー(国連の世界環境デー)の6月5日、青空の気持ちいい気候の中、約1時間ビーチクリーンを行いました。前日の大雨の影響もあり、プラごみはもちろん、見た目はとてもキレイなシーグラスや陶器、釣具など、さまざまなゴミを拾いました!

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チームでのビーチクリーンは月1回で、それ以外は個々のタイミングで行っているので、久しぶりに運営チームメンバー・直人さんに会ったら、日焼けと減量が進んでいてびっくりしました(笑)(私も負けないくらい真っ黒に日焼けしています笑)。減量したのは「プラントベース」な食事のおかげだそう。私もまだヴィーガンではないのですが、だんだんと食事もプラントベースになってきました。環境問題のことを少しずつ学んでいる私たちは、人や動物が生き続けられるためには、肉や魚を食べる量を減らしていく必要があると感じています。

今日は「畜産業と環境問題」について改めて勉強しながら、皆さんにお伝えできたらと思っています。*「漁業と環境問題」は前回の記事で。

畜産業が環境に大きな影響を及ぼしているということは、最近では一般的なメディアでもよく見られるようになってきましたよね!朝の情報番組でも見かけました。今日は、畜産業が引き起こす環境問題の中で、特に地球規模で問題になっているもの以下3つに絞って考えていきたいと思います。

1.森林破壊
2.温室効果ガスの発生
3.水不足・水汚染

1.森林破壊

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日本ではそこまで大規模な牧場がないので、『なんで畜産業が森林破壊に繋がるんだろう?』と私も思っていました。でも、今起きている森林破壊の主な原因は、大規模な放牧地や畑(家畜用の餌を作るためのものを含む)を作るための伐採であり、過去50年間(1960~2011)に拡大された農地の65%が動物性食品のために使用されているそうです。世界中の農地のなんと約8割が家畜の餌のために使用されていると言います。*1

以前、『ヴィーガンとプランベースの違い』の記事で、植物性オイルの原料であるパームも、熱帯雨林を伐採し作られてたプランテーションで育てられていると書きましたが、それもよりも多くの土地を畜産業のために切り拓いているのです。

2020年世界の人口は78億になり、たった50年で約2倍になりました。今、地球上の哺乳類のうち36%が人間、60%が家畜であると言われ、野生の哺乳類はなんとたった4%だそうです。(もっと少ないと言っている文献もあります。)この50年で野生生物の個体数は3分の2以下になり、その大きな理由は、熱帯雨林を始めとする森林の破壊だと言われています。*2

畜産業と環境問題のドキュメンタリー「CAWSPIRACY*3」では、このままのペースで人口が増え、同じように肉を食べ続けるのであれば、そもそも農地が足りなくなると警鐘を鳴らしています。ヴィーガニストが必要な農地を”1”とすると、卵や乳製品を食べるベジタリアンの場合には”3”になり、平均的なアメリカ人の食事では”18”の農地が必要だと言います。

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森林破壊を止めようとするのであれば、パーム油を使わないことよりも効果的なのが、肉を食べないことかもしれない・・・これを知って、私はまず、肉を食べる量を格段に減らすことにしました。『私は国産牛しか食べないから関係ない』と思う人もいるかもしれないですが、その餌の多くは森林伐採を経てできた農地で育てられているものです。中にはそうでないものもあると思うので、いつも食べているもの肉がどのように生産されているか、ぜひ調べてみてください!

*1 参照:GREENPEASE
https://www.greenpeace.org/japan/nature/story/2019/09/02/10155/
https://www.greenpeace.org/japan/sustainable/story/2018/03/17/6905/
*2 参照:BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/54097456
*3 CAWSPIRACY
https://www.netflix.com/jp/title/80033772

2.温室効果ガスの発生

地球温暖化の原因になる温室効果ガス。その中で温暖化へ最も影響を与えているものが二酸化炭素(76.7%)、その次がメタン(16.0%)となっています。産業別にみると、2013年時点で世界の温室効果ガスの総排出量なんと14%が、畜産業由来だと言います。*4

飼料の生産や輸送による二酸化炭素に加えて、特に牛などの大きな家畜のゲップに含まれるメタンが、その主な原因と言われています。『え、ゲップで温暖化!?』と思いますよね。でも牛1頭がゲップやオナラで出すメタンガスは、1日になんと160~320リットル(2リットルペットボトル80~160本分)、メタンは二酸化炭素の25倍の温室効果があるので、4000~8000リットル分(2m3の小部屋分)の二酸化炭素を排出しているのと同じになるそうです。*5 

世界には牛が約15億頭、豚や山羊や羊などを含めた大型の家畜は50億頭(つまり世界の大人の数と同数)もいます。その家畜たちが出すメタンの量はバカにできない量なのです。

みんなで少しずつ肉を食べる量を減らして、家畜の量を減らすことができたら、結構地球のためになるんじゃないかなと思っています。

*4  参照:国連食糧農業機関(FAO)2013年報告書
http://www.fao.org/news/story/en/item/197623/icode/
*5 参照:WIRED
https://wired.jp/2019/01/09/strange-war-against-cow-farts/

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3.水不足

雨も多い日本に住んでいると、これもピンとこない問題の一つかもしれません。国連世界水開発報告書(WWDR)*6によると、世界の人口の約40%が水不足に悩まされていると言います。さらに2050年までに、世界人口の52%、世界の穀物生産の40%が、水不足のリスクにさらされると予想されています。人が使っている大切な水のうち約8割が、食糧生産に使われているそうです。

原料の調達から生産・廃棄までに排出されるCO2を表したものを「カーボンフットプリント」と言いますが、同じように使用する水を表したものを「ウォーターフットプリント」と言い、オランダ東部のトウェンテ大学とユネスコの共同プロジェクトでその計算ができるサイト*7があります。

それによると、
・牛肉100g・・・WF:約1,540リットル
・豚肉100g・・・WF:約600リットル
・鶏肉100g・・・WF:約430リットル

・大豆100g・・・WF:約180リットル
・お米100g・・・WF:約250リットル
で、牛肉は特に多くの水を必要とすることがわかります。飼料作物を育てるのにも水は必要なので、当然と言えば当然ですよね。

日本は水が豊富だからあんまり気にしなくても・・・と言いたいところなのですが、日本の食糧自給率が低いことは周知の事実で、食糧を通じてたくさんの水を”輸入”している状態なのです*8。

*6 参照:国連世界水開発報告書(WWDR)
https://www.unwater.org/publications/world-water-development-report-2018/
https://www.unwater.org/publications/world-water-development-report-2019/
*7 ウォーターフットプリント/オランダ東部のトウェンテ大学(University of Twente)とユネスコの共同プロジェクト
https://www.waterfootprint.org/en/resources/interactive-tools/product-gallery/
*8 日本が世界の水環境に及ぼす影響を明らかにするウォーターフットプリントについて(WWF)
https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/4586.html

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実は、以前はハンバーガーが大好きだった私も、畜産業が与える環境への影響をを知って、普段はプラントベースな食事を心がけるようになりました。プラントベースを始めようと思ったときに、一番気になったのが「栄養は足りるのだろうか」ということ。

でも調べてみると、トップアスリートの中にもヴィーガンの人がたくさんいるということ。私はラグビーが大好きなんですが、ニュージーランド代表(オールブラックス)の選手で今期日本でプレーをしてくれていたTJペレナラや、日本代表キャップを持つジェームス・ムーアも、ヴィーガニスト。栄養を一番気にする職業の人たちができるなら、私もできるんだろうなと思って始めました(しかもヴィーガンまで厳しくしていないです)。「The Game Changers」というヴィーガンのアスリートと栄養学をテーマにしている映画もあるので、気になった方は見てみてください!あのアーノルド・シュワルツェネッガーも出てきます。

私は、これからもっと栄養についても学びながら、美味しく健康的にプラントベースな食事を楽しみたいと思っています!

オールビーチズ・運営チーム
佐藤佳奈

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