ヨガとSDGs

こんにちは。オールビーチズの運営チームの佐藤佳奈です。

来月からいよいよ、オールビーチズのビーチクリーンが始まります!オールビーチズを始めるにあたって、ビーチクリーンをされている方々からお話を伺う機会があったのですが、皆さんのお話からも、私は「ビーチクリーンは、ゆるく楽しむことが大切」だと感じています。

 

神奈川県では、ビーチクリーン・海ごみ問題の専門団体である「かながわ海岸美化財団」さんが、神奈川県の自然海岸約150kmのビーチクリーンをサポートしてくださっていて、用具なども貸し出してくださるので、気軽にビーチクリーンに取り組むことができます。美化財団さんが企画・発行されている小学生向けの冊子「なぎさのごみハンドブック」には、海岸のゴミやビーチクリーンについて、とってもわかりやすい説明が載っていて、大人でも楽しんで読めます。この冊子の最後は「キレイになった海を楽しもう」というページで締めくくられています。(神奈川エリアにお住まいの方、見つけられたら是非手にとってみてください!)

 

私も、ビーチの美しさや楽しさ、関わりを感じることで、よりその場所を守っていきたいという想いが強くなるなと感じています。オールビーチズでは、ビーチクリーンの後に、チームメンバーとヨガを楽もうと思っています。感染症対策のため、オンラインで実施する可能性もありますが、できればビーチで自然を感じながら実施したいと思っています。他にもチームメンバーと、ビーチでやってみたいことを出しあったりして、ビーチを楽しんでいきたいなと思っています。(感染症対策をしながらですが)

 

ヨガとSDGsのつながり

「ヨガの哲学・教えは、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)やエシカルな考え方につながる部分がある」と聞きます。「ヨガをやるなら哲学からしっかりやろう」という意味ではなく、その教えを少し知ることで「ビーチクリーンや環境問題に取り組むための考えが整理されるのではないか」と思ったので、今日は「ヨガとSDGs」について書きたいと思います。私はヨガ初心者で、ヨガの教えも勉強中なので、今回はオールビーチズのヨガインストラクター・あやのさんに監修してもらいました!

 yoga

2014年の国連総会において、ヨガ発祥の地インドのナレンドラ・モディ首相は、ヨガは「心と体、思考と行動、緊張と実行の一体化、人間と自然のハーモニーを表し、健康と福祉への統合的なアプローチでもある」「私たちのライフスタイルを変え、自覚を形成することによって気候変動にだって対処するための一助になる」(*1)とスピーチをしました。この演説により、日本を含めた177カ国の賛同を得て、国連は6月21日(夏至)を『国際ヨガの日』に制定しました。

▼*1)インド首相府ホームページより
https://www.pmindia.gov.in/en/news_updates/pm-at-un/?query

 

モディ首相がこう語った理由は、SDGsの考え方が「ヨガの教え」と共通する部分が多いからだと思います。

 

ヨーガ・スートラの教え

ヨガの教えが詰まったインドの経典『ヨーガ・スートラ』には、ヨガを学ぶ8つ段階(八支則:はっしそく)というものが記れています。その中でも最も大切にされ、そして同時に難しいとされているのが「ヤマ(日常で気をつけること)」と「ニヤマ(日常でやるべきこと)」です。この「ヤマ」と「ニヤマ」には、地球環境を守っていくために、私たちが日常生活で意識するべきポイントと重なるような教えが詰まっています。


「ヤマ」の中でも最も基礎になる「アヒンサ」は『暴力的な言動を慎むこと』その対象は生きものすべてであり、行為だけでなく、言葉・思考においても相手を傷つけないようにすること、という教えです。SDGsの「14:海の豊かさを守ろう」「15:陸の豊かさを守ろう」「16:平和と公正をすべての人に」に直結する考え方だと言えます。

「ヤマ」の「アステーヤ」は『盗まないこと』。物だけでなく、時間・信頼・権利・利益などを盗んではいけないと解釈されている教え。『権利』まで含まれるため、SDGsの「1:貧困をなくそう」「2:飢餓をゼロに」「3:すべての人に健康と福祉を」「4:質の高い教育をみんなに」「5:ジェンダー平等を実現しよう」には深く通じるものがあると言えます。

「ヤマ」の「アパリグラハ」は『不要なものを抱え込まないこと』。「ニヤマ」の「サントーシャ」は今あるものに『満足すること』。両者とも、必要以上に所有しないこと、外の物質世界に縛られず満足感をもたらすことを説いています。これは、地球環境問題に配慮した行動をするためにとても大切な考え方だと思います。

※その他の「ヤマ」「ニヤマ」については文末に記載します

 

私もついつい便利なものや安価なものに目がいってしまいます。最近は「エシカル消費」という言葉もたくさん耳にするようになり、より環境負荷が少ないもの、動物の命を奪わない素材を使ったものなども増えてきて、私自身もいろんな角度からもの選びをするようになりました。でも、特にゴミ問題について考えていると、どれを買うかではなく「本当に必要か」を考えることが大切だと感じます。「必要以上に所有しないこと」は本当に大切な心得だなと思います。

ヨガだけでなく、昔からの知恵や教えにはいろんなヒントがあるんだろうなと思ったので、また勉強してシェアしたいなと思います。

オールビーチズ・運営チーム
佐藤佳奈

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▼参考:やさしく学ぶYOGA哲学「ヨーガスートラ」/向井田みお
【ヤマ(気をつけるべきこと)】
●アヒンサ:暴力的な言動を慎むこと
<原文:暴力的な行動を慎むことが習慣になった時、周りにいる人々の敵意がなくなります。>
生き物すべてを傷つけるような行いをしないと誓い、守り抜くこと。行為だけでなく、言葉・思考においても相手を傷つけないようにすること。自分の怒りに誰かを巻き込んだり、悪口を言わない、冷たい視線や態度で傷つけない、不満をぶつけたり八つ当たりしないなど、些細なことがアヒンサを守ることになります。
●サティア:嘘をつかない・正直でいること
<原文:嘘をいわないことを守り抜けば、その人の発言すべてが、本当のことになります。>
どんな時にも嘘をつかない、隠さない、正しいことを貫くこと。ただし、相手が傷つくような真実は言わない。(アヒンサが優先される)
●アステーヤ:盗まない
<原文:人のものを盗らないことが習慣になった時、大事なものをすべて手に入れることができます。>
隠れて誰かのもの使ったり、盗んだり、自分のものにしたり、そんなことをしないようにすると、自分にとって必要なものや大事なものは向こうからやってくる。時間・信頼・権利・利益などを盗んではいけない。約束の時間に遅刻したり、行列に割り込んだり、相手の話を聞かずに遮って自分が話すことも他人の時間を盗んでいることとされる。
●ブランマチャルア:規則正しい生活
<原文:規則正しい生活が自然にできるようになった時、精神的な力と望みを叶える強さを得ます。>
インドでは聖典(ヴェーダ)を学びヨガをする学生のことを「ブランマチャルア」いう。その学生の生活は、陽が昇る前に起き、体を水で清め、洗い立ての服を着て、太陽や自然の法則を迎える儀式をする。儀式のお供物を食べ、聖典(ヴェーダ)の勉強をする。この日々の規律ある生活や行いが、無駄に時間を使ったり、何かに執着したりすることから離れ、誘惑に負けない強さを得られることができる。
●アパリグラハ:不要なものを抱えこまない
<原文:執着がなくなったとき、どうして自分が生まれたか、なぜこの体を持っているのか、過去と未来のつながりを知る知恵を理解します。>
持つ能力やお金もあるけれど、必要ないものを見極め、あえて持たないようにすること。今の自分に必要なものだけを持ち、抱え込んだり、無駄なものを所有したり、執着せずにすっきり生きること。
 
【ニヤマ(やるべきこと)】
●シャウチャ:清潔を保つ
<原文:体の清潔さを達成すると、自分と他人の体や考えに対する執着から自由になります。>
体・住んでいる場所、衣服をいつも清潔に保つこと。心や頭の中もすっきりさせておくこと。インドの哲学では、体や心は「道具」とされている。シャウチャを実行していると、「道具を扱う自分」と「道具」の見極めができ、体や性格に関するコンプレックスからさっぱりと離れ、爽やかに生きることができるようになる。
●サントーシャ:満足すること
<原文:与えられた状況に満足すると、比べることができない幸せを得ます。>
与えられたものや状況、人々を受け止め、常にそこから学ぶ態度を持っていること。他人と比べ、不満に思い、怒り、悲しみ、抵抗しても何も解決がされない。役割や能力、自分の目の前にある現状に上下も優劣もない。さまざなま経験によって、辛さや悲しみを知るから、他人の悲しみを理解する慈悲が身につくように、問題こそが自分を成熟させるチャンス。
●タパス:精神修行・自己規律
<自己規律に生きると、過去の不徳(パーパ)を浄化し、体と感覚を意のままに使うマスターになることができます。>
規律正しく、自然のリズムや秩序にあった生活をすること。自分を否定したり、無闇に我慢することではなく、日常生活で無理せず、やるべきことから逃げず、規則正しく生きること。好きなことや嫌いなこと、そのどちらからも学ぶ志で現実を受け止めて、痛みや苦しみを伴う経験によって、過去の罪や不徳が浄化される。
●ソヴァーディヤーヤ:自己を学ぶこと
<原文:自分の真実を学び、深く理解することによって、心をゆだねる存在とのつながりが確立されます。>
自分の本質を知るための学び、また瞑想をすること。自然の摂理に心を開き、理解することで、狭く小さな苦悩が渦巻く自我の世界から自由になり、今ここにある摂理の偉大さに気づくことができる。大きな存在につながることで、心の底から穏やかにくつろぐことができ、ありのままを楽しむゆとりが生まれる。
●イーシュヴァラ・プラニダーナ:自然摂理の理解
<原文:自然の摂理を理解することによって、深い瞑想状態に至ります。>
自然の摂理を知り、理解し、祈り、ゆだね、調和に生きること。大きな流れに抵抗せず、日々を生きることで、私たちは不安や恐れ、世界から受ける敗訴感、孤独感から解放される。

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